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地熱を活用したものづくりでCO2排出量ゼロへ

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地球にやさしい加工技術と「省エネ」な取り組み

日本一小さな村・舟橋村に拠点を置くファインネクス株式会社は、「冷間鍛造加工」「冷間圧造加工」など高度なコア技術で、マイクロピンから自動車用の大型パーツまで幅広い部品製造を担っています。

同社の「冷間鍛造加工」は熱をかけず、材料ロスを発生させない「地球にやさしい」金属加工の技術です。

2014年から2017年にかけては、会社全体で「省エネ」化を図るプロジェクト「ELEC50」を掲げ消費電力の50%削減を目指し、2021年には「二酸化炭素排出(量)削減」という目標も加えた新プロジェクト「カーボンニュートラル46」をスタートさせました。さらに自家消費型の太陽光発電パネルの追加設置やLED照明への切り替えを行い、より地球に優しい企業を目指しています。

また、代表的な省エネ施策として「地下水を熱源とした空調システム」を導入しています。年間を通して安定的に水温15度を保つ地下水は、夏場は冷房、冬場は暖房に有効活用することができます。このシステムの導入効果と合わせて、会社全体の電力使用料金を約30%削減しています。

カーボンニュートラルの取り組みは、社内プロジェクトチームで実施

現在進行中のプロジェクト「カーボンニュートラル46」に立ち上げ時から参加しているメンバーの一人が、入社6年目のナルセさんです。インターンシップを決め手に入社し、現在は製品を作るための生産設備の動作に不可欠なセンサーの配線やプログラムの作成に携わっています。その通常業務の合間を縫い、「カーボンニュートラル46」の具体的な計画の作成や社内への啓蒙活動、毎月の電力使用に関するデータの共有、節電への呼びかけなどを行っています。

ものづくりへの細やかさを、地球への優しさに

プロジェクトの担当者として外部のセミナーに積極的に参加し、世の中全体の脱炭素化への動きがかなり進んでいることを実感するとともに、後れを取らないよう、日々気を引き締めているというナルセさん。自分の組んだプログラムで、機械が想像通りに動いた瞬間の達成感や技術の向上を感じながら、日々、「カーボンニュートラル」への意識も高めているとのこと。事業が世界的に躍進することもさることながら、日本政府が掲げる「2030年までの温室効果ガスの削減目標「2013年と比較して46%減」にファインネクスがどこまで近づき、世界に貢献できるか、にも注目です。

取材記事の内容は、2024年1月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。