就活ラインとやま 就活ラインとやま

アプリとテレワークの導入で自分に合った働き方を

アプリとテレワークの導入で自分に合った働き方をの画像

業務管理を担えるアプリをいち早く導入

 株式会社岡部は、1943年の創業以来、県内外多数の土木、建築、公園施設などの工事・管理を担ってきた総合建設会社です。2010年から業務管理用のオリジナルアプリの自社開発を進め、5年の実証実験を経てようやく本格導入へと至りました。特に点検業務を担う部門においては、会社に戻ってから写真データや数値データなどを基にした報告書をまとめ、提出するという事後処理業務があるため、残業時間が発生する原因となっていました。しかし、隙間時間や移動時間に、報告書の作成自体を自動化する専用アプリを搭載したスマートフォンやタブレットを活用することで、大幅な業務効率化を実現する事ができました。なお、このアプリは同業種での汎用も可能となっており、業界全体の業務簡略化に貢献することを視野に入れ開発されたもので、今後は広く業界全体の業務改善に寄与する事ができます。

アプリとテレワークと現場のハイブリッド体制を確立

 入社2年目の北野陽菜さんが所属する空間クリエイティブ部は、オリジナルの大型遊具や周辺施設の設計から施工、そして修理や付帯工事にまで携わり、室内遊具施設をはじめとした遊び空間づくりに関する専門チームです。北野さんは現在、設計業務に従事するまでの学びの期間として、施工管理の補助業務を担っており、実際に点検業務でアプリを活用することで業務の簡略化を実感しています。

 また同社では、テレワークをより効率的に運用するようになっています。設計担当の先輩女性社員の中には子育て中のママもおり、現在も会社から支給されるノートパソコンを使った在宅ワークを選択しています。北野さんもまた、大雪の日などは上司から「リモートワークでいいよ」との声を受け、自宅に居ながらパソコンでリモート会議に参加するなどの勤務も経験しました。現場事務所をサテライトオフィスとして進化させるなど、ICTによる業務効率化の流れは、まだまだ模索と挑戦を重ねています。

ICT化で、いち早い若手の成長を

 全国各地が活躍の舞台で、人の技術と経験、関係性が不可欠である建設・土木の仕事において、少しの業務削減が残業時間の軽減やプライベート時間の確保につながっています。北野さんは、アプリやリモートワークの導入によってできた空き時間は全て、研修や資格勉強など、自身のスキルアップに充てているそうです。自身の父も岡部の遊具設置を受託する職人であり、「いつか父と一緒に遊具を作りたい」と話します。働き方改革によって効率化された業務は、新しい育成の糧となり、夢の実現の一歩にもつながっています。

 

取材記事の内容は、2024年1月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。

取材した企業