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世界を支えるレーザー溶接と富山発のKARAKURI技術

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緻密な機械計算で効率的に動く機械づくりを

 株式会社小矢部精機は、国内外大手メーカーの自動車工場の生産ラインで車体の成形などを行う大型設備の製造を、設計から一貫して行うものづくり企業です。「自動化」設備の製造においては国内トップシェア、「レーザー溶接」設備の製造においては世界2位のシェアを実現する設計力と技術力を兼ね備えています。

 生産される自動化設備は、自動車工場の「プレスライン」「レーザー加工」「搬送」など各種工程で活躍しており、多種多様な車両の安定生産、軽量化、燃費向上に貢献しています。多くの機械の連動により、はじめて効率的な生産が実現する機械なので、それぞれの機械や環境に応じた緻密な時間計算が求められます。品質を左右する「コンマ数秒単位での制御の実現」には、機械の動作に関わる細かな部分の設計スキルもまた、欠かせない要素となっています。

高い技術力と独創的な開発力から生まれた自社ブランドKARAKURI

 機械設計課に所属する入社2年目の上田友貴さんは、KARAKURIという自社ブランドを開発し、特許も取得できる独自の技術力に惹かれ入社しました。KARAKURIには炎をも切り裂く速さで動作するFIRE BLADEや搬送の動作がサソリの尾の動きに似ているスコーピオン、そして風神雷神といった独特な名前の機械があります。いずれもインパクトのあるネーミングを先行させ、熟練の技術者たちが知恵を絞り機械の性能を考えるなど柔軟性と遊び心も、ものづくりに前のめりな姿勢の表れです。

挑戦することで新しいものづくりへ繋げる

上田さんは現在、自動車用ボディ成型用大型プレスラインの先頭工程である、ディスタックフィーダーの機械設計を担当しており、積層された鉄やアルミの薄板を1枚ずつ剥離して素早く搬送、正確に位置決めする様々なKARAKURIを生み出しています。設計は以前に使用した機械を参考にしていますが、3D-CADを用いて構造の最適化や動力の見直し、お客様のニーズに合わせたアレンジを入れるなど、他の仲間と共に日々創意工夫を行っています。

 社員全員が何事にもチャレンジする「前向きな社風」や「Challenge!! Change!! Chance!!」の社訓はこれまでにないものづくりを生み出す原動力になっています。失敗を恐れるのではなく、失敗も糧にして前に進む、富山のものづくりはまだまだ進化が止まりません。

取材記事の内容は、2024年1月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。

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