就活HowTo記事(2)企業分析
その会社は、あなたに向いていると思いますか?
企業分析は、企業の事業内容や働き方などを調べ、前回の記事で解説した自己分析の結果と照らし合わせ、その企業が自分にマッチしているかどうかを分析することです。自己分析と同様に、企業分析にも様々なアプローチがあります。
企業分析はいつから始めるの?
企業分析を始めるタイミングについては、もちろん早いに越したことはありませんが、始める時期よりも、どのように企業分析を行うか?の方が重要です。ひとつの観点を掘り下げるだけではなく、様々な観点から企業を分析することが望ましく、同業他社との比較も大切なポイントです。
大事なファーストキャリアですので、「企業選びは失敗できない」と気構え過ぎる人も多いですが、企業の印象は、出会うタイミングや出会う人によっても大きく変わります。自分自身の直感を大切にして、また、近くの人のアドバイスなども参考にして、コツコツと進めましょう。
企業分析はどうやってやるの?
企業分析の方法は色々とありますが、まずは企業分析に活用できる代表的なフレームワークについて、紹介します。
① SWOT分析
SWOTとは、Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)の頭文字を取った造語です。企業が持っている内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)をマッピングし、どのような特徴があるかを分析する方法です。
特に、企業分析においても自己分析においても、「強み」に着目することはとても大切です。その強みが独自性の高いものほど、真似されず、就活での優位性を獲得しやすくなります。多くの企業をひとつのものさしで分析したい人はおススメの方法です。なお、各項目の調査については、ホームページを見たり、実際に働いている人の意見を聞くことが必要となります。
② 3C分析
3Cとは、Customer(市場・顧客)・Competitor(競合)・Company(自社)の頭文字を取ったマーケティング用語で、業界の中の同業他社との比較をする際に、よく使われます。業界内における優位性や改善が必要な部分を明確にすることができます。自分の志望している業界がある程度決まっている人にはおススメの方法です。SWOT分析同様、各項目の調査については、ホームページを見たり、実際に働いている人の意見を聞くことが必要となります。
企業分析で集めるとよい情報
企業分析を進める上で着目すべき観点について、集めるとよい情報をまとめました。
・会社概要
・事業内容
・ビジネスモデル
・商品とサービス
・顧客
・業績(売上・利益)
・離職率(平均勤続年数)
・採用情報
・社内環境と社内制度
集めたらよい情報をあげるとキリがありませんが、少なくとも上記の観点については、「就活ラインとやま」や各企業のホームページなどで確認できます。「就活ラインとやま」には、PR動画を掲載している企業もあるので、職場の雰囲気を感じることもできます。気になることは、積極的に調査しましょう。
企業分析は、自分の「五感」を使って行うことが大切
企業分析で最も大切なことは、パンフレットやホームページの情報のみで企業のイメージを判断するのではなく、インターンシップや企業訪問、OB/OG訪問等を活用して、自分の五感を使って感じることです。特に、企業風土はオフィスや現場に行かなければ、その確からしさを測ることはとても難しいです。
また、企業の近況等については、ホームページ以外にも、地域の新聞等で確認することも可能です。最近では、SNSで情報発信をしている企業も増えています。情報の更新が多い企業ほど、採用に積極的な傾向もあります。就職活動は「タイミング」も重要ですので、興味のある企業の動向は、常にチェックしておくとよいでしょう。
企業分析の注意点
企業分析を進めていくと、情報の正確性がわからなくなることがあります。口コミサイトなどの情報だけで企業イメージを決めつけてしまうのはよくありません。情報が最新のものであるか、情報発信元は信頼できるところか、など、情報源(ソース)にも注意を払いましょう。
また、採用担当者など出会う人の情報だけで判断することも、同じく危険です。就職活動は、企業にとっては人材獲得競争ですので、やはり自社をアピールしたくなるものです。自分自身が冷静になって情報を集める姿勢を持ちましょう。
富山県内企業の情報はこのサイトを活用して調べることができます。また、テレビCMで見たことがある企業を手始めに調べてみたり、新聞を活用して気になる企業の記事をチェックしたり、地元ならではの情報収集にもぜひ、挑戦してみてください。
企業分析を通して「入りたい会社」を見つけましょう!