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就活HowTo記事(5)面接対策

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「あなたの一言で、合否が決まる!」

ここまで様々な「就活HowTo」をお伝えしてきましたが、最後は面接試験についてです。どれだけ時間割いて自己分析や企業分析をしても、インターンシップに参加してエントリーシートを書いても、第一志望の会社から内定をもらえる保証はありません。また、面接やグループディスカッションには就職活動ならではのルールやマナーがあり、それらを無視してしまっては、これまでの努力も水の泡となってしまいます。

グループディスカッション対策

グループディスカッションは、特にエントリー数の多い企業で実施されている選考方法です。特定のテーマに対して、複数人のグループでディスカッションを行い、時間内に一定の結論を出すことが求められます。最近では、数学のように明確な答えにたどり着けるようなテーマや、哲学のような抽象的で答えのないテーマなどが増えています。グループ内で与えられた時間の中で意見をまとめることも大切ですが、役割に応じて、自分の役目をきっちり果たすことも大切です。グループディスカッションでは一般的に、下記のような役割が存在します。

・リーダー(司会)

・タイムキーパー

・書記

・発表者 ※リーダーが兼ねる場合もある

どの役割が有利などはありませんが、人によって得意不得意はあります。事前に友人などと一緒に練習して、いろんな役割をやってみましょう。また、これまでの学生生活で、似たような役割を任されたことがある人は、その役割をやってみるとよいかもしれません。どの役割も担当しないことも可能ですが、アピールの観点で考えれば、何かしらの役割を引き受けることが望ましいのです。

人の話を聞くことがとても大切

グループディスカッションでは、自分の意見だけでなく、周囲の意見をきちんと聞く姿勢がとても重要です。自分勝手な意見か、周囲の意見も尊重した意見か、ディスカッションの様子を見ていれば一目瞭然です。テーマに対してそれぞれの主張が食い違うケースは往々にしてありますので、どのように全員に意見を取り入れ納得できる答えに導くことができるのかは、選考の合否を分ける重要なポイントです。

一方で、周囲に気を遣いすぎて時間が無くなり、チームとしてまとまった答えが出せないのもよくありません。タイムキーパーもいるので、時には時間を理由に議論を打ち切る必要も出てくるかもしれません。状況に応じた臨機応変な対応が求められます。

また、相手の意見を聞く姿勢(頷きや相槌)も大切です。ディスカッションを見ている試験官側から見れば、話しやすい雰囲気を作っているようにも見えます。初対面のメンバーであっても、活気のあるディスカッションが行えるように、心がけましょう。

面接対策

面接は、大企業・中小企業問わず、すべての企業で実施される選考方法です。働く場所を決める上では、避けては通れない道です。面接回数は企業によって異なりますが、多いところでは5回以上実施することもあります。面接は試験ごとに対応する面接官が違うケースが多いですが、なかには同じ面接官が何回も担当することがあります。面接において何を求められているかについては選考時に教えてもらえることもあるので、採用担当者の方に積極的に質問してみても良いかもしれません。

面接はとても緊張します。これはみんな一緒です。特に緊張しやすい人は、ガチガチになって頭が真っ白になるかもしれません。大切なことは、本番に近い環境で出来る限り練習しておくことです。面接は、練習すればするほど上手になります。

面接の流れと注意点

面接の流れは下記の通りです。近年はフランクな面接も増えているので、入退室などのマナーが不要なケースも増えていますが、覚えておいても損はないでしょう。

① ノック(3回)

② ドアを開け入室後、お辞儀をして椅子の横へ移動

③ 自己紹介をして着席する

④ 面接官の質問に対して回答する

⑤ 質問はありませんか?と聞かれるので、質問する

⑥ 立ち上がり、面接のお礼を伝えてお辞儀をして、ドアの方へ移動

⑦ ドアの前でお辞儀をして退室

面接対策と聞くと、志望動機やガクチカ対策などが一般的かと思いますが、エントリーシートを書く際にしっかり準備しておけば、どんな質問にもある程度答えられるはずです。一方で、面接のマナーなどはしっかり対策しておかないと、本番でいきなり修正することはまず難しいと思います。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」では、人と人がコミュニケーションをとる際に見た目や仕草などの「視覚情報」が55%、声の大きさや話すスピードなどの「聴覚情報」が38%、会話そのものの内容である「言語情報」が7%の割合で相手に影響を与えるといわれています。

就職活動ではよく話題となりますが、第一印象で面接時の質問内容も変わってきます。良い印象を持ってもらえるように、面接の流れをしっかりと理解して本番に臨みましょう。

また、面接では質問に対する回答を「暗記」する人がいますが、これには注意が必要です。同じ質問が来るとは限りませんし、前後の質問によっては、聞きたかった内容が変わってしまうことがあります。大切なことは、質問に対して相手が聞きたいことは何かを考えることです。ある程度言いたいことをまとめておく必要はあるかもしれませんが、本番の状況に合わせる余裕も作っておきましょう。

近年、富山県内でもオンラインで面接試験を実施する企業があります。ここでは対面での注意点を記載しましたが、オンラインでの面接時も「暗記」には注意が必要です。また相手との会話の間合いや、話を聞いていることが伝わるように軽く頷くなどにも気を配りましょう。志望する企業の面接がオンラインで緊張しないように、インターンシップやオンライン企業見学会などを活用して事前に慣れておくのも良いでしょう。

就職活動のゴールは内定ではありません。しかしながら、自分自身が成長する、活躍するための場所を掴み取らなければいけないことも事実です。富山県内にも面白い素敵な企業がたくさんあります。皆さんが就職活動を通じて、自分が活躍できそうな素敵な企業と巡り合えることを祈っています。