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廃棄物の有効活用と環境負荷軽減を実現

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繊細な生地を作る!技術と環境への配慮も!!

 株式会社今井機業場は、トリコット(縦方向に糸を編む経編技術で、軽くて伸縮性があり滑らかな生地を作ることが特徴)という特殊な編み方で、生機(=きばた、染める前の生地)を生産している会社です。最大4種類の糸を配合することで、生地の機能性を決定し、編み組織によって生地の風合いを引き出しています。また、日本でのみ作られる綿花の種から出る廃棄物から生み出される再生繊維「キュプラ」のトリコット生地において国内トップシェアを誇る企業でもあります。

 デリケートで扱いが難しいキュプラのトリコット生地ですが、それを成し得ているのも同社の技術の賜物。こうしたサステナブルな素材を取り扱うと共に、カーボンニュートラルの実現に向けて、繊維業界が直面するCO₂排出削減の課題に積極的に取り組んでおり、廃棄する糸の紙管と糸を分別し、それぞれリサイクルすることで60%以上のごみ排出削減に成功しています。

多方面にやりがいを感じる仕事

 製造部業務課で業務課長を務める松平崇司さん(入社15年目)。課長として、営業窓口、開発営業、生産計画・管理、品質トラブル対応、さらにはクラウドファンディングプロジェクトなど、多岐にわたる業務を担当しています。ファッショントレンドを踏まえた生地開発が展示会で高評価を得たこと、製造工程で発生したトラブルの要因を解決に導いたこと、サウナハットのクラウドファンディングプロジェクトに挑戦し、課題を乗り越え成功に導いたことなど、その活躍は数知れず。松平さんは「多様な仕事を通じて、世の中の流れを直接感じ、その流れに自分の経験や感覚が一致していると実感できたときに大きなやりがいを感じます」と話します。

 また、昨年から始まったクラウドファンディングプロジェクト「のぼせシラズ」では、富山プロダクツ選定商品として、期間限定委託販売をはじめとする新たな取り組みにも挑戦しています。

その時々に、必要なことは柔軟に

 実にさまざまな業務をこなす松平さんですが、こうした経験ができるのも、会社のおかげだと話します。「“これをただやればいい”ということではなく、“こうしないと上手くいかない”と、マネジメントまでしてくれる環境です。どうしてそうする必要があるのかが理解できるので、自分の成長の糧にもなるし、やる気もでます」。日常の中ではもちろん、こうした、会社が目指す方向性と社員の認識を擦り合わせる大きな場としては、半年ごとに開催する「経営計画発表会」があります。定期的に会社の方向性を伝えることで、共通の目標に向かっていくことが目的です。社内評価制度もシンプルでわかりやすい制度を登用し、前述した60%のごみ排出削減については、限りある資源を有効に活用しようと取り組み、結果的に排出削減に加え、その作業者として地域で障がい者の雇用創出にも繋がりました。何事も時代のニーズに合わせ、その時々で必要なことについて一丸となって取り組んできた成果だと言えるでしょう。

 2025年からは太陽光発電を導入し、工場のエネルギー使用をより環境に優しい形にシフトさせる動きもスタートしました。キュプラのような再生繊維を使用した生地開発にも力を入れ、さらなる廃棄物の有効活用と環境負荷への軽減を同時に実現したいといいます。今後も、業界全体のカーボンニュートラルに貢献すべく、目標に向かい突き進みます。

取材記事の内容は、2025年1月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。

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