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建設業×DXで安心・充実の働き方を実現!

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現場ファーストの建設DX導入で、「働き方改革」が加速

 黒部峡谷への玄関口でもある宇奈月温泉そばに拠点を置く大高建設株式会社は、黒部川の流域で、砂防や治水、発電施設のメンテナンスなど、重要な社会資本整備を担っています。

 同社の働き方改革の実現に特に大きく貢献した取り組みは、現場のデジタル化とDX。ウェブ会議システムや現場で活用するウェブカメラ、遠隔測量用のドローンなど自動制御化した建設機器を駆使することで、現場と管理部署間の情報共有が容易になり、移動する時間と人員を最小限にすることに成功し、業務の効率化と生産性の向上を両立させました。

 土木部に所属し、施工管理を担う吉村果恵さんは、ICTを活用する現場を経験した2年目から、会社全体の現場のICT化にも積極的に参加し、今ではプロジェクトを引っ張っています。専用ソフトで作成した3D図面を施工・測量の機器に取り込むことで、現場スタッフと管理スタッフが同じデータから作業を行えるようになり、現場での工数の他、これまでは事務所に戻って行っていた資料作成時間までも短縮させるなど、残業時間や休日出勤の削減に成功することができました。

安心・安全の確保も働き方改革に

 建設現場では崖や急斜面での作業など、危険が伴う作業に直面することがありますが、同社は、ドローンを活用した新技術やワンマン測量機器を導入することで、「安全を最優先する」という理念を胸に建設工事に取り組んでいます。また、メタバースなどの最新技術の応用により将来的には無人化施工の実現を目指しています。

 建設現場のあらゆるプロセスにICTを導入し、生産性や経営環境の改善を行う「I-construction」に積極的に取り組むだけではなく、完全週休二日制の導入や残業時間の削減など、様々な角度から働く環境の改善に取り組んでいます。

明るい未来がしっかり見える時代へ

 地元黒部市出身で、砂防堰堤に興味があったことがきっかけで入社を決めた吉村さんは、デジタル技術を活用した業務効率化によりメリハリの利いた働き方をすることで、公私の充実を図っています。同社としても、社内システムのクラウド化や、生成AIの活用、ダイバーシティ&インクルージョンなど、会社がより一体となって取り組むことで、その働きやすさは更なる広がりを見せています。吉村さんは「かつては3K(きつい・汚い・危険)とも例えられた業界は今、新4K(給料・休日・希望・かっこいい)に変わってきています。」と、輝く未来を力強く見据えていました。

 

取材記事の内容は、2024年1月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。

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