乗客と幸せを運び届け、愛される鉄道に

メリハリある働き方でしっかりと活躍
あいの風とやま鉄道株式会社は、2015年3月の北陸新幹線金沢開業に伴い、JR西日本から経営分離された旧北陸本線の県内区間を運営する、県・市町村、民間企業が出資する第三セクターの鉄道会社です。JR城端線・氷見線・高山本線、富山地方鉄道線のほか、万葉線、路線バスが接続するなど、県内の公共交通機関のネットワークの結節拠点とし、多くの県民の日常生活を支える交通機関として重要な役割を果たしています。
鉄道会社に決まった休日はありません。出勤日や勤務時間は日によって異なるので、社員一人ひとりが体調管理を徹底しています。年次有給休暇は全体的に取得率が高く、育児休暇についても男女共に取得を推進しており、その取得率は100%。休む時に休み、仕事の時は緊張感をもって働くというメリハリのある働き方ができる職場です。
暮らしやすさを実感してUターン就職
運転管理センターで運転士として働く戸田健太さんは、入社5年目の社員です。電車がきちんと安全に走行できるよう、車両の点検・運転業務を担当しています。
富山県で就職したきっかけは、学生時代に富山県を離れたことでした。「帰省した際に感じた“アットホーム感”が自分に合っているなと思い、最初から地元就職しか考えていませんでした。県外で住むことで改めて富山の暮らしやすさを実感したのと、せっかくなら地元で県民の生活に貢献したいと思い、入社を決めました」。
また、就活時は鉄道業界についてよく知らなかったという戸田さん。知らないからこそ逆に興味をもち、ノルマに追われる職種よりも、ここでコツコツ頑張ってキャリアアップしていく働き方が自分に合っているのでは、と感じたそうです。戸田さんは入社後に駅で改札などの駅員業務を担当、その後乗務員の業務経験を経て、運転士を目指すことにしました。「子どもの頃からの夢…とかではありませんが、先に運転士となった同期の話を聞いているうちに、自分も挑戦してみようと思いました」。学科や講習などの試験をクリアし、見習い期間を経て運転士として乗客を運ぶ日々が始まりました。
乗客に“当たり前”を提供する使命感
運転士として独り立ちしたものの、毎日同じようにはいかない現場。例えば、天候や乗客の数によってもブレーキをかけるタイミングが変わってきます。「時刻や速度、ブレーキなど常に緊張感をもって業務にあたっています。特に天候の悪い日は視界が悪くなることもあり、ブレーキの効きも悪いので、神経を使います」と話す戸田さんは、乗れば乗るほど上達している、技術が向上していると実感した時にやりがいを感じるそうです。
現在、運転士としては一番若手だという戸田さん。経験値豊富な先輩たちに教えを乞い、日々の情報交換の中でも注意すべきところを再認識するなど、職場の人間関係は何でも聞ける家族のような雰囲気で、心強いと話します。「これまで先輩方からいろんなアドバイスをもらいました。もうすぐ後輩が入る予定なので、今度は教えてもらったことを同じようにアドバイスできるよう、頑張りたいです」。時間通りに電車が来る・動く・目的に着く、という私たちの“当たり前”は、こうした陰の努力があってこそのもの。お客様を安心・安全に送り届ける責任のある仕事に誇りをもっていると、笑顔で話す戸田さんの表情は、誇らしげです。
取材記事の内容は、2025年1月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。