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意識・風土の改革で取得率を向上、子供の成長を間近に

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社内での実例・実績の共有で取得率がアップ!

 富山村田製作所では約2,000人ものスタッフが様々な部署で活躍しており、かねてより取得可能だった男性の育児休業制度の活用が増えてきたのはここ3、4年とのこと。育児休業取得の伸び悩みの原因は、「男性は取れない」、「収入が絶たれる」といった先入観や「気が引ける」、「職場に迷惑をかけるのでは」といった気遣いになどによる「取得できない」空気感でした。そんな風向きが変わったのは、2019年から2020年にかけてです。社会的な機運の高まりとコロナ禍といった特殊な状況下で、男性社員自身がしっかりと制度を調べるようになりました。また、様々な支援制度を整理してハンドブックにしてPRを行いました。その結果、育児休業の取得促進をより強化することができ、さらに社内広報による取得事例の発信を開始したことで、男性社員の育児休業の取得率は5割程度まで上昇しました。現在は、もともと取得率の高かった会社の独自施策である「配偶者出産休暇(特別有給休暇10日間)」との併用も絡めながら、男性社員の積極的な子育て参加に向け、育児休業の取得が定着しはじめています。

自らが前例を作ることで、育児休業取得者が増加!

 小林寛紀さんは、入社9年目のエンジニア。京都本社から富山に配属されて5年目の社員です。富山県にある工場の製造効率や生産能率、損益を管理する環境整備の役割を担う小林さんは、前例が少ない長期間の育児休業を取得し、男性の制度活用を促進させた社員の一人です。「育児休業を取得したい」と上司に伝えた際、快く送り出してくれたことで、居心地のいい社風を再確認したそう。小林さんが長期間の育児休業を取得して以降、安心感を覚えた他の男性社員が、積極的に育児休業を取得する流れが生まれています。

様々な「福利厚生」でより良いワーク・ライフ・バランスを

 小林さんは第1子、第2子の誕生に際し、それぞれ3カ月の育児休業を取得しています。2度の実体験から「これからパパになる社員には、子どもが1日1日違った表情、成長を見せる時間を逃さないよう、上手に制度を活用してほしいです。」と話します。

 半日有給休暇、時間単位有給休暇、時短勤務、看護休暇、介護休暇など、子育てに活用できる休暇制度も整っています。小林さんは「自分にしかできない仕事に取り組む一方で、楽しみながら様々な事に挑戦する姿を子ども達に見せていきたいです。」と、自身の働く姿と家族と一緒に歩く未来に思いを寄せました。

 

取材記事の内容は、2024年1月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。