ITを活用し農業の未来を明るくする

農業のIT化で課題解決!アイデア溢れる職場
後継者不足や作業の効率化を図りたい、収量や品質の維持向上を行いたい、といった生産者の悩みをITで解決する株式会社笑農和。その中でも、自社開発商品である水稲農家向けの「paditch(パディッチ)」はスマホで水管理ができる優れもので、お米の収量16.4%アップ、水田管理の労力80%減の実績がある実力派。実は、一番作業時間が多いという水管理を簡略化してくれ、水田のスマート農業に大いに貢献してくれています。こうした、農業現場を“見える化”することによってスマート農業を可能にする取り組み、農業IoT開発や農作物を販売する支援などを行っています。
ここには、20~60代と幅広い年齢の社員たちが在籍しています。年齢も経験もバラバラだからこそ、教えてもらったり教えたりと全員でコミュニケーションを取りながら働いています。臨機応変に社内イベントも行っており、いつも決まったものというわけではなく、いいと思ったものを取り込んでいくそう。世の中を変革する活気あるベンチャー企業ならではのワクワクする発想がたくさん出てきそうです。
自身の経験も糧に積極的な営業活動
入社2年目の中田祥平さんは、営業企画部に所属しています。「paditch」のサブスクリプションサービス提供、農家さんや自治体、小学生向けの視察ツアー、全国の展示会に出展するといった仕事を担当しています。
前職でも、農業に携わっていたという中田さん。水管理の時期は毎日朝夕の2回。田んぼの水の見回りをし、離れた田んぼに移動する時間も含め、随分と時間を費やしたと言います。「当時から、自動で水の管理ができればと思っていました。そんな時に新聞記事で『笑農和』を知り、これからの時代に必ず必要なものだと確信し、入社を決めました」。
自身が農業に関わっていたからこそ、クライアントの気持ちに寄り添った営業ができています。「paditchを使って楽になったと言われた時は嬉しいですね。あとは、展示会で全国飛び回るので、ご当地料理が食べられることも楽しみだったりします。」と中田さんは笑います。
誇れるジャパンメイド 全国・世界へ展開目指す
やりがいもありつつ、もちろん大変なことも仕事には付き物です。例えば、全国の展示会に出展する際、展示会のスケジュールによっては一カ月近く県を跨ぎながら出張する場合もあります。「新規営業から納品後のサポートまで一通り行うので、やりがいがあるのと同時に大変さもあります」。しかし、こうした苦労を乗り越えてやってきた結果、今年度の出荷台数が昨年度を上回っているのも事実。中田さんは来年度に向け、改善点を洗い出し対策を練っていきたいと意気込みます。
農業のIT化が圧倒的に遅れていたところに着目し、参入した笑農和。世にないものを作り上げていくこの会社だからこそ、チャレンジ精神や行動力、主体性が大切だといいます。この先10年経った時に農業の当たり前になっている、さらに言うなれば、テクノロジーの力で複数の土地で農業ができるような環境になっていればいい。そんな想いをもって、スマート水田サービス「paditch」の10万台普及と海外展開に挑戦していきます。
取材記事の内容は、2024年12月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。