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新しい環境で働く!〜精田建鉄・北川さん〜

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「未経験者の中途採用第1号」として入社

 創業1908年の『精田建鉄』は卸売・工事事業が二本柱。板金業界の多様なニーズに応えています。卸売事業では金属建材や板金用部材、ステンレスの加工販売、大型工作機械・機械システム販売など、加工から配送までの一貫体制が強みです。工事事業は金属屋根や外装の板金工事を中心に、公共施設や店舗、工場、住宅など幅広く請け負います。近年は新規事業の耐火パネル工事やSDG’sに配慮した商材が全国的に好調です。新卒・中途問わずリクルートにも積極的。お洒落なショールームやオフィスなど、従来の建設業のイメージを打ち破る取り組みが盛んです。

 チャレンジ精神旺盛な会社の「未経験者の中途採用第1号」が、開発課エンジニア部所属の北川義明さんです。1974年生まれの北川さんは、高校卒業後に親族の紹介で京都のホテルの厨房で勤めた後、京都の老舗精肉卸・小売会社に転職。新事業のコンビニエンスストアの店長を勤めました。転機はそのコンビニがホテルの建て替えに伴い事業から撤退したことです。「全く新しいことに挑戦するなら今しかない」と強い決意で退職。しかし“46歳の再就職”は想像以上に厳しいものでした。

 

職業訓練合宿で10以上の資格を取得

 24年間培った経験を活かせる販売・サービス業ではなく、ものづくりに興味があった北川さんは、製造業や建設業を目指します。特に「街に形として残る」建設業は魅力的でした。しかし未経験の40代では、書類選考や面接で落とされる日々。建設業界への再就職には「まずは資格」と痛感しました。そんな時、ハローワークで厚生労働省の建設労働者育成支援事業「建設業ウェルカム」のパンフレットを目にします。建設業界のさまざまな資格を合宿で取れる無料の「職業訓練講習会」の存在を知りました。北川さんは静岡県建設業能力開発協会で基礎技能を学び、重機や建設機械の運転など10以上の資格を取りました。

 合宿では全国から5社ずつ参加する企業説明会が、毎週土曜日に開催されていました。そこで出会ったのが『精田建鉄』の人事担当者でした。当時人材不足に悩んでいた同社は、未経験者を職人として育成する取り組みを始めたばかりでした。人事担当者の熱意に加え、「資格が活かせる興味のある分野。出身地の北陸に戻り、全く新しい環境で仕事をしよう」と再就職を決めました。

 

会社の研修・教育体制や先輩職人の指導で成長

 「未経験者の中途採用第1号」として入社した北川さん。不安も大きかったが「できることから一つずつ学んでいくしかない」と、現場の職人から作業の流れを学んでいきました。給与をもらいながら、会社の全額負担で群馬県の職業訓練学校に3カ月間住み込み、板金の基礎知識を学べたことも心強かったそう。板金工のプロ集団である「エンジニア」チームを組織しており、異業種・未経験でも活躍できる体制は万全です。

 板金技術や専門用語を覚えるうちに現場にも慣れ、入社6年目の今は、県内外の現場で外壁板金や耐火間仕切りパネル工事などを担当。職長としてチームをまとめています。元請企業や協力業者との調整には、サービス業で培ったコミュニケーション力が役立っているそうです。

支援体制は万全。興味を持つことが大切

 「手に職をつけ、お客様から感謝されるやりがいのある仕事に就けて本当によかった」と転職を振り返ります。年間125日(2025年度)と休日・休暇が多いのも転職して良かった点で「こんなに休んでいいのか!」と驚いたそう。休日はドライブをしながら県内や隣県の温泉巡りを楽しんでいます。

 これからも技術を磨き、信頼される存在を目指す北川さん。「まずは興味を持って飛び込んできて欲しい。資格は持っているに越したことはないですが、実際の現場は大違い。未経験でも学ぶ意欲があれば、何歳になっても成長できる」と建設業界を目指す若者や再就職を考える中高年世代を応援します。40代後半で未経験からキャリアチェンジした北川さんの姿は勇気を与えてくれます。

取材記事の内容は、2026年2月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。

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