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日本屈指の構造物を作る高い技術力

日本屈指の構造物を作る高い技術力の画像

前代未聞の特殊鉄鋼構造物づくりに挑み、技術力の高さを証明

 北陸建工グループは、建造物や土木、生活インフラに機能と付加価値をもたらす “特殊形状”の鉄鋼構造物を製作するグループ企業です。独自の技術力の進化を示したのは、2023年末に工期を終えた、広島サッカースタジアムのドームの屋根を支える全長160mの「梁」製作です。このプロジェクトは、全席からすっきり観戦でき、デザイン性にも優れたスタジアムとするため、柱のない構造でも強度を保つことを条件とする “特殊中の特殊案件”。プロジェクトが動き出した当時、「特殊鉄鋼構造物の総合エンジニアリング企業へ」という経営戦略を掲げたばかりの同社にとって、特殊性・難易度・規模…そのどれをとってもふさわしい“挑戦の舞台”と判断し、名乗りを上げ、選定を経て受注に至りました。

百戦錬磨の社員らも舌を巻いた難題を、総合力で克服!

 「プロジェクト本部」「生産本部」「品質管理本部」が三位一体で臨む一大プロジェクトは、設計図の無い状況から始まりました。中身の濃い打ち合わせや柱が無くても維持できる強度対策など、検討に1~2か月をかけ、「これならできる」と判断した後、プロジェクトは急加速。高品質が求められ、納期が迫る緊張感の中、無駄のない設計を重ね、最先端機器を用いた工場製作や寸法検査に対応するなど一つ一つの課題を着実に解決。その結果、完成したのは誤差ゼロの構造物でした。会社が一つになり技術力の高さを示し、関わった人すべてに向けられた賞賛の声は、社員一人ひとりの自信に繋がるなど、「総合エンジニアリング企業」への第1歩を踏み出す、歴史的な成果になりました。

育成にも力を注ぎ、「100年先」を見据えた技術の継承へ

 このプロジェクトに組み立て加工で携わり、建設現場に足を運び、現地で建物が完成する感動を共有したのは、入社3年目(完成時)の藤樫未知人さんです。商業高校出身で入社時の工業系知識はゼロ。会社見学時に社員から伝えられた「プラモデルを作るような仕事」という言葉が後押しとなり、入社を決意。同社では、最新技術が続々と導入される中で、新たな案件は吸収力の高い若手に任せ、ベテランがサポートする方向にシフトしていくことを今後の既定路線としています。このプロジェクトでも藤樫さんは先輩のサポートを受け現場を経験し、「分からずに始めた僕でも大きな鉄構造物に携われる。それが自信になりました。」と今後に向けて目を輝かせています。未経験でも高い技術と安心したサポート体制でカタチに残るものづくりは、より大きなモチベーションとなり続けることでしょう。

 

取材記事の内容は、2023年12月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。

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