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高い技術力で国内初の耐圧ホースを開発

高い技術力で国内初の耐圧ホースを開発の画像

信頼高い独自の技術 社員一丸ものづくり

 昭和38年に東洋化成としてスタートし、耐圧樹脂ホース、専用継手の開発・製造・販売をしています。ひと言でホースといっても、一般家庭用のガーデニングホースのほか、工場で使用される用途として、耐油用、食品用、薬品用などさまざまな種類があり、自動車や食品、化学など幅広いものづくりメーカーとの取引を行っています。

 通常、別々の会社で製造されることが多いホースと継手(接続金具)ですが、どちらも自社で製造することで、ホースと継手の段差を極力なくすことが可能になっています。それが、よりスムーズな流れを生み出すことで省エネ効果にも繋がります。また不純物の混入防止や作業性、耐圧性も向上します。こうした接続技術をはじめ、配合技術、積層技術、補強技術といったトヨックスならではの高い技術で各メーカーから信頼を得ています。

 残業・長時間労働への対策としては、多様な勤務制度の推進を行っています。時差出勤やフレックス制度、産休制度や男女共の育休制度、各種社員表彰制度など働きやすい職場作りにも取り組んでいます。世代や部署間の壁が少なく、話しやすい環境が整う社内。ひとつのものをみんなで作っていく、ものづくり企業だからこそ、自然と会話が始まる雰囲気が出来上がっているのかもしれません。昨年度には、一般財団法人日本次世代企業普及機構から「ホワイト企業」(次世代に残すべき優良企業)の認定を受け、安心して働ける場であると対外的にアピールするきっかけにもなっています。

苦労と苦悩を乗り越えて 完成時の喜びは大きい

 入社4年目の三上匠さんは、開発本部商品開発部戦略商品グループに所属しています。主に、食品、製薬業界向けの主力商品として、シリコーンホースとその継手の開発を行っています。

 材質により異なる特性をもつ数々のホースを作っており、設計・試作・試験を繰り返す日々。時には、お客様の元へ訪問し、実際に使用する場面を見たり、リアルな声を聴いたりと外へ出る機会もあるようです。また、そうしたお客様の生の声を聴くことが新しい商品開発のアイデアへと結びつくことも多いと言います。「完成し、世に出た商品を使用されているのを見たときにとてもやりがいを感じます。今後の目標は、トヨックスの看板商品となる商品開発をすることです」。

 

国内で高い支持を得る技術力!海外でも認められるよう発信

 元々商品開発を志望し入社した三上さん。大変だと感じることがある一方で、のびのびと仕事ができており、楽しい部分も多いと話します。「フッソサーモS100℃ホース」は、国内初となるフッ素樹脂とシリコーンゴムを組み合わせた耐圧ホースであり、三上さんがホースと継手の開発に携わった商品のひとつです。

 くっつきにくい特性をもつ素材同士を接着することは容易ではなく、開発から10年の試行錯誤を経てついに実現しました。この商品の開発により、トヨックスの技術が改めて証明され、次は海外でも認めてもらいたい、世界No.1になりたいと目標を掲げ、日々邁進しています。また、次なる看板製品の開発だけでなく、省エネ商品や生産ロスのリサイクル化、石油系原料から天然資源由来原料への転換、プラスチック使用量削減など社会問題解決型の新商品開発に向け三上さんの挑戦は続きます。

取材記事の内容は、2024年12月時点のものです。最新の情報は、各企業ページ等からご確認ください。

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